肋軟骨移植とは
鼻周りの整形に使う自己由来の移植材料として、「肋軟骨(ろくなんこつ)」と呼ばれるものがあります。肋軟骨は胸部に存在し組織学的には硝子軟骨と呼ばれる素材で、耳の軟骨などに比べて採取できる量も多いので、万能な材料として様々な活用方法があります。
採取部位
第6もしくは第7番目の肋軟骨を採取します。胸部の傷は2~4㎝程度残ります。キズは乳房の付け根の部分から採取しますので、バストの大きい方なら傷跡は隠れます。
こんな方におすすめ
鼻が小さく、大きな変化を望む方
重度の変形後の修正
鞍鼻(あんび)及び短鼻
皮膚は厚いが、しっかりと尖った鼻尖を希望する患者
肋軟骨による鼻中隔延長
鼻中隔延長術とは鼻先に高さを出し、向きや角度を変える施術です。鼻中隔軟骨に肋軟骨を継ぎ足すことで鼻先の構造を改築する手術になります。肋軟骨を使用するメリットとしては、耳介軟骨や鼻中隔軟骨くり抜きでは達成できないような大きな変化を出したり、以前の手術で耳介軟骨が採取済みで十分量採取できない場合に選択されます。
肋軟骨による隆鼻術
鼻背部を高くする際には、シリコンプロテーゼの挿入術が広く行われますが、ご希望の方には、肋軟骨を使用し、鼻背部を増高させることも可能です。自己組織なので、感染や炎症のリスクは低くなると言われています。この方法は採取した肋軟骨を薄くスライスし、長い軟骨片を積み重ねて鼻背ラインを作るようにデザインし、移植していきます。もしくは、賽の目状にカット・粉砕し、軟骨膜や筋膜で被覆する方法もあります。
肋軟骨による鼻翼基部形成
鼻翼基部とは鼻翼から頬へ移行する部分のことで、この部位の前方への発達が悪く陥凹していると、顔面全体に立体感が欠けるため、この部位を前方方向へ前進させる手術があります。この手術は通称「貴族手術」とも呼ばれており、近年大変人気となっている施術の一つになります。この手術では、採取した肋軟骨をブロック状もしくは破片化し、陥凹している領域を持ち上げるように挿入していきます。
肋軟骨による顎形成
胸部の第6もしくは第7番目の肋軟骨を採取します。胸部の傷は2~4㎝程度残ります。傷は乳房の付け根部分から採取しますので、バストの大きい方なら傷跡は隠れます。
その後、下唇の口腔内粘膜という部分を3㎝切開し、粘膜と口輪筋の間を進み骨に到達します。この骨と骨膜の間にスペースを作り肋軟骨を挿入し、位置などを調整して綺麗で自然な輪郭になるよう仕上げていきます。
尚、肋軟骨の挿入スペースに関しては、剥離が重要になります。剥離スペースが大き過ぎたり、剥離の層が適切でないと移植軟骨が不安定でぐらついたり、位置がずれる可能性があります。当院では、安全性を考え患者様ごとに制作した移植軟骨に合わせ最小限の剥離を行います。
他院で施術した方もご相談ください、鼻の修正も行います
アフターフォロー・セカンドオピニオン
鼻の手術を行った後のアフターフォロー、当院での手術はもちろん。セカンドオピニオンも受け付けております。
・他院で手術したけど、仕上がりに不満がある
・前にL型シリコンプロテーゼを入れたけど、鼻の先端の皮膚が薄くなったので、I型に入れ替えたい!
・鼻筋の幅をもっと狭めたい
など、シリコンプロテーゼの入れ替え・除去、他院で行った鼻の修正も行っております。
施術の流れ
STEP 1
お悩みの箇所をお伺いしながら患者様のご要望に最大限応えられるように、入念なカウンセリングを行っております。
「施術を受けるかは分からないけれど、カウンセリングだけでも受けてみたい」という方も料金は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
STEP 2
採血・X 線・心電図など各種検査を行います。
STEP 3
麻酔可能であると判断された場合には麻酔方法や手順の説明、麻酔に伴う危険性の説明などを行います。
STEP 4
患者様の状態と手術の進行状況に応じて、麻酔の強さ、長さ、人工呼吸の調節をし、必要があれば適切な処置を行います。
STEP 5
手術終了後、患者さんご自身で十分な呼吸ができると確認された後、人工呼吸用の管を口から抜きます。
その後も患者さんの呼吸や血圧、心拍数が安定するまで、手術室内にいていただきます。
説明/ダウンタイム/リスク
- 施術時間
- 2~3時間程度
- ダウンタイム
- 1週間程度
- 固定
- あり
- 傷跡
- 鼻柱、鼻腔内、胸部
- 抜糸
- あり(5~7日後)
- 洗顔・メイク
- 傷口以外は24時間後から可能
- シャワー
- 傷口から下は24時間後から可能
- 入浴
- 1週間後から可能
- リスク・副作用
- 腫れ、鼻尖の硬さ、偏位、左右差、感染、後戻り、吸収、気胸、ケロイド、肥厚性瘢痕 など
よくあるご質問
- Q肋軟骨を使用した場合、通常よりも硬くなると聞きましたが、本当ですか?
- A
軟骨移植や鼻中隔延長術でも、どの軟骨を使用してもある程度は硬くなりますが、その中でも肋軟骨を使用した場合が最も硬くなりやすくなってしまいます。その一方で、しっかりとした構造を作ることが出来る随一の素材でもあります。
- Q治療後に気を付けることはありますか?
- A
喫煙は術後の創傷治癒の遅延や感染のリスクが上がる懸念があるため、絶対にお控えください。また、鼻背部に移植を行った際には、眼鏡なども負担になる可能性があるため、執刀医にご確認ください。
- Q日々の手入れは必要ですか?
- A
基本的に安定したあとは、特段のメンテナンスは不要となっておりますが、何かご不安・ご心配な点があった際にはお気軽にご相談下さい。
当院のホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された
「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
お電話またはWEBフォームより
ご予約を受け付けております。
カウンセリングは無料です。
まずはお気軽にご相談ください。
診療時間 10:00~19:00 不定休
電話番号:03-6228-7881
東京都中央区銀座2丁⽬4−18 ALBORE GINZA 9F